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子供向けプログラミングワークショップ"ScratchDay in Nasu 2017"に参加してきた

はじめに

2017年5月に栃木県の那須で開催されたScratchDay in Nasu 2017という子供向けのプログラミングワークショップに参加してきたので、感想を書きます。

https://day.scratch.mit.edu/events/3180/

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感想

ScratchDay in Nasu 2017ではどんなことをやったのかは、id:mame_nさんの記事が参考になりますので、参照してください。

mame-n.hatenablog.com

もともとはtorubyの方にお誘いをいただいてワークショップに参加しました。プログラミング教育自体には過去にYAUC 2016 Summerというプログラミングハンズオンをお手伝いさせてもらったりしてちょっぴり興味があったので、このような機会をいただけて本当に良かったです。楽しく時間を過ごすことができました。

https://yauc2016summer.github.io/

さてさて、私はどんなものを展示させていただいたかというとUnityの迷路ゲームを展示しました。以下のリンクからWeb版が遊べます。

Unity WebGL Player | Unity-chan-Sampler

ソースコード

github.com

最初はゲーム単体を遊んでもらっていたのですが、趣向を変えて右にゲームの完成版、左にそのゲームの開発画面、つまりUnityの開発環境を並べてみました。例えば、子どもたちはカメラの高さやアングルを変えられたりして隣の完成版と比較できます。迷路ゲームなので、カメラの位置が高いとゴールが見えちゃって難易度が低くなりますが、FPSのようにカメラの位置が低いと難しくなります。UnityのGUIの部分は誰でも操作できるので、実際にいじってもらってゲーム開発者がやっていることを体験できるのではないかと思いました。そこそこ遊んでいただけたようですが、何か感じ取っていただけたら幸いです。

星のカービィ」や「大乱闘スマッシュブラザーズ」を作ったゲームクリエイターとして有名な桜井政博さんの著書『桜井政博のゲームを作って思うこと』によると、上で紹介したようなカメラ位置も含めてテレビゲームでは千〜万単位(うろ覚え)の膨大なパラメータを調整する必要があるそうです。ゲームといえば3DCGなどが分かりやすいですが、敵の強さや時間の制限など形の見えない要素はゲーム性に影響を与えるので、売上や評価にも直結します。ユーザテストやゲームデザインに基いて決定されると思うのですが、相当大変な作業だと思いますね。閑話休題

今回参加して一番驚きだったのが、保護者の方々のモチベーションでした。プログラミング塾に通わせるにはもちろん月謝が必要になるわけですから、きっとそこには子どもがプログラミングを身につけると良いことがあるという動機があるのでしょう。実際に保護者の方々と話していて、「自分(保護者の方々)は分からないけど子どもにはプログラミングをできるようになってほしい」という気持ちが感じられました。ピアノや水泳のような習い事としてプログラミングはもう来ているのかもしれませんね。

また、近年のプログラミング教育の状況を考えるとどのようになっているのでしょうか。STEM教育というのも聞きます。最近の文部科学省の資料を見たりすると、人工知能ディープラーニングに言及されていたりして面白いです。

“教育の強靱化に向けて”, 平成28年5月26日中央教育審議会 初等中等教育分科会

少しばかり引用させていただきます。

AI(人工知能)の進化など情報化・グローバル化が急激に進展する不透明な時 代を、たくましく、しなやかに生きていく人材を育てるためには、学校教育を進化 させていくことが必要です。(p.1)

ディープラーニングに言及している図の引用。

f:id:akimacho:20170606215209j:plain(p.4)

(ここはおそらく議論になるところでしょうね。。。)

(上記は“教育の強靱化に向けて”, 平成28年5月26日中央教育審議会 初等中等教育分科会より参照させていただきました)

あとこれなんかはプログラミング教育に関する膨大な調査結果が載っていて驚きです。

プログラミング⼈材育成の在り⽅に関する調査研究報告書, 総務省

プログラミング塾の雑な未来予想

ちょっとした思考実験ですが、プログラミング塾なるものが学習塾のように乱立したらどうなるのでしょうか。学習塾のチラシを参考にすると、各プログラミング塾は差異を強調するために以下のようなことを宣伝するのではないでしょうか。

  • 「弊塾での未踏ジュニアの採択率OO%」
  • OOOプログラミングコンテスト上位入賞」
  • 「弊塾卒業生のOOO社の採用率はOO%」
  • 「学生を講師として雇わず、プロのプログラミング講師が教えています」
    • 付随してプログラミング教育インストラクターの資格やライセンスなるものも登場
  • 「あの有名なOOO社で働いていたエンジニアが教えています!」
  • 「あの有名なOOOのコミッターが教えています!」

少なくとも私が親でしたら、なんだか子どもに通ってほしくなるなぁ。

ワークショップでの様子

FaBoKit!

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私のゲームを遊んでいただいている様子

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タブレットで操縦できるおもちゃ

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講演の様子

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おわりに

mameさんが感想を書いていたので触発されていまさらながら私も書いてみました。今度お会いしたときにプログラミング教育について議論できることが楽しみです。

追記

主催の那須ラボさんを紹介するのを忘れてました。那須ラボは星野さんという方が主催されているICTプログラミング教室です(以下リンク)。そこで学ばれているみなさんは、スライド発表している方しかわからないのですが、自分のアイディアや自分でやってみたことを発表していて驚かされました。今度お時間があったら、星野さんからプログラミング教育をはじめたきっかけとかお聞きしてみたいものです。

naominix.wixsite.com